IMCに関するメモ
2006-08-13T07:55:14+09:00
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関連情報の整理
Excite Blog
【米国】半数以上がCMスキップ
http://jagxj6.exblog.jp/3565929/
2006-08-13T07:53:00+09:00
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2006-08-13T07:53:41+09:00
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Others
・2005年は男性21%、女性の10%がCMをスキップしていたのと比較して、
大きく伸びている。
(Roper Consulting, 2006.8)]]>
【米国】テレビ広告効果の低下
http://jagxj6.exblog.jp/3537046/
2006-08-09T06:27:00+09:00
2006-08-13T07:54:38+09:00
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広告
・プライムタイムの視聴率は10年前と比べて、50%も下がっているが、
広告価格は40%も上昇している。
・ティーンの視聴時間は一般成人の半分。一方、ネットサーフィンなどオンラインに費やす
時間は成人と比べて600%長い。
(McKinsey & Co. 2006.8.6)
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【日本】コンテンツ/検索連動型広告費の動向
http://jagxj6.exblog.jp/2630591/
2006-02-03T01:57:02+09:00
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広告
・検索連動型広告費: 前年比87%増の598億円。
(テレビなど他メディアとの連動により、配信数が予測を上回る伸びをみせた)
・コンテンツ連動型広告費: 前年比167%増の80億円。
(ブログなどの普及により配信数は順調に増加したが、単価が比較的安く推移した)
・コンテンツ/検索連動型広告費の広告費の合計は、前年比93.7%増の678億円。
2006年予測
・コンテンツ/検索連動型広告費の合計は2005年に比べ67%増の1135億円。
(コンテンツ連動型広告の大幅な伸びが見込める)
2007年以降の予測
・2007年まで年率50%の成長を続け、2008年以降も同20%の成長を維持すると予測。
2010年のコンテンツ/検索連動型広告費は2819億円に達し、インターネット広告市場
の約46%を占めるとしている。
(アウンコンサルティング 2006.2)]]>
【日本】ブログとSNS閲覧者数
http://jagxj6.exblog.jp/2584696/
2006-01-25T03:00:43+09:00
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Word-of-Mouth
・ 1度でもWebサイトを閲覧したユーザーを100%としたアクティブリーチが67.1%。
インターネットアクティブユーザーの3人に2人がブログを閲覧している。
・ SNS閲覧者数とブログ閲覧者数の重複状況では、SNSの推定訪問者数491万人の
うち96%にあたる470万人がブログも閲覧している。
・ ブログのみの閲覧者数は1,686万人、SNSのみの閲覧者数は22万人。
・ ブログ訪問者の性年代別構成割合は、男性35~49歳が22%と最も多く、
以下女性35歳~49歳が16%、女性20~34歳が14%、男性20~34歳が
13%と続いている。
(ビデオリサーチインタラクティブ 2005.1.19)
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【米国】オンライン市場の予測
http://jagxj6.exblog.jp/2548146/
2006-01-18T10:15:21+09:00
2006-01-18T10:16:42+09:00
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Others
オンライン広告費: 2005年129億ドル(全体の4.6%)→2009年223億ドル(7.5%)
全メディアの広告費: 2005年2,780億ドル→2009年2,980億ドル
2. ネット販売:
2006年1050億ドル(前年比21%増)
3. ブロードバンド:
ユーザー数: 2005年1億人→2008年1億5,730万人
4. インターネットビデオ広告:
広告費:2005年2億2,500万ドル→2009年15億ドル
5. 携帯電話でのTV視聴:
ユーザー数:2005年120万人→2009年1,500万人
6. サーチエンジン:
ユーザー数:2005年1億3,600万人→2007年1億5,100万人
(eMarketer 2006.1.11)
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【米国】食品SMにおける、ブランドの効きにくい商品
http://jagxj6.exblog.jp/2516372/
2006-01-12T03:58:19+09:00
2006-01-12T03:58:19+09:00
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ブランド
1. 砂糖
2. 冷凍野菜
3. マシュマロ
4. 乾燥豆/乾燥野菜
5. コーヒークリーム
6. 冷凍魚介類
7. 冷凍チキン
8. 酢
9. コンデンスミルク
10. ゴミ袋
11. 紙ナプキン
12. 野菜
13. アルミフォイル・ラップ
14. スナック ナッツ類
15. 冷凍ポテト・オニオン
16. 冷凍ジュース
17. ピクルス・オリーブ
18. ショートニング・食用油
19. トマト製品
20. 缶詰、瓶詰 フルーツ
(Information Resources, Inc. 2005.6.12)]]>
【米国】TV視聴状況調査
http://jagxj6.exblog.jp/2511143/
2006-01-11T03:19:09+09:00
2006-01-11T03:19:18+09:00
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Others
前年対比4分増えている。若年層には変化がなかったが、ニュースの視聴が多い
35歳以上で伸びている。
(Nielsen Media Research 2006.1)]]>
【米国】オンライン広告市場
http://jagxj6.exblog.jp/2449106/
2005-12-30T01:41:04+09:00
2005-12-30T01:41:04+09:00
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広告
中でも,アニメ,音声,ビデオなどのリッチメディア広告は66%増にも跳ね上がる。
(Heath Terry、Credit Suisse First Boston 2005.12.28)
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【米国】10代の関心事はコミュニケーションとゲーム
http://jagxj6.exblog.jp/2375802/
2005-12-16T02:05:40+09:00
2005-12-16T02:05:40+09:00
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Word-of-Mouth
・12歳から21歳の北米のオンラインユーザー5000人超を対象に実施した。
・インスタントメッセージ(IM)の使用率は83%、携帯電話の所有率は75%超。
・とくに年少者の利用率が高く、IM使用率は15歳で87%、携帯電話の所有率は
12~14歳で約5割に達する。
・これに対し、成人のIM使用率は32%にとどまっている。
・ネット利用時間は、若年層全体では週平均約11時間。
・12~17歳の層では「週に20時間以上」が約2割。
・ゲーム機所有率は、12~17歳の男子で88%、同世代の女子では63%。
・男子の55%は、テレビ視聴時間よりゲーム時間のほうが長い。
(Forester Reserch 2005.12.6)
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【米国】ゲーム内広告の効果
http://jagxj6.exblog.jp/2359532/
2005-12-13T06:03:45+09:00
2005-12-13T08:05:42+09:00
2005-12-13T06:03:45+09:00
jagxj6
広告
あったが、これに反して調査では被験者の大部分が、製品がゲームに合っていれば
ゲームの面白さが増すと回答。
・ゲームに出てきた製品を覚えていた被験者は高い確率で、自分が使ったゲームに
その製品が合っていたと答えた。さらに、その製品に対するイメージがマイナスから
プラスに転じたという回答も多かった。
・こうした結果を受けてActivisionとNielsenは、テレビゲームは消費者の意見を
変えさせることもでき、強力な広告媒体であることが実証されたと強調している。
(Activision、Nielsen Entertainment 2005.12)]]>
【米国】オンラインビデオ広告市場
http://jagxj6.exblog.jp/2291964/
2005-12-01T06:58:16+09:00
2005-12-02T01:59:07+09:00
2005-12-01T06:58:16+09:00
jagxj6
広告
予想されている。
・それに伴い、2005年に2億2500万ドルのオンラインビデオ広告市場が2009年には
15億ドルに上るとみられている。
インターネット広告におけるビデオ広告の占める割合は、2005年は1.8%、
2006年は2.5%、2009年は6.8%になる。
(eMarketer 2005.11.29)
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【米国】ブログにシフトする企業広告
http://jagxj6.exblog.jp/2285626/
2005-11-30T02:43:06+09:00
2005-11-30T02:43:06+09:00
2005-11-30T02:43:06+09:00
jagxj6
広告
費は5000万ドルから1億ドル程度。
・ブログマーケティングがよりメインストリーム化するれば、企業は広告に費用を投じ、
ブログを記載するであろう。
・ブロガー側もGoogle AdSenseやアフィリエートで稼いだり、Weblogs, Inc.など
ブログメ ディアの台頭により、メジャーな広告主の広告費の恩恵を受けるブロガーが
増えている。
(The NewYork Times 2005.11.26)
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【中国】オンライン広告市場
http://jagxj6.exblog.jp/2158292/
2005-11-09T01:40:39+09:00
2005-11-09T01:38:26+09:00
2005-11-09T01:38:26+09:00
jagxj6
広告
となり、08年までに5億5000万ドルに達し、複合年間成長率(CAGR)は25%になると
予測している。
過去2年間にわたり、中国のオンライン広告の売上は2倍増加した。伸び率はテレビと
印刷メディアなど他のメディアを上回っているという。
(モルガン・スタンレー 2005.9)
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【日本】口コミに関するアンケート
http://jagxj6.exblog.jp/2151855/
2005-11-08T01:48:06+09:00
2005-11-08T01:45:51+09:00
2005-11-08T01:45:51+09:00
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Word-of-Mouth
口コミ情報によって、実際の購買行動に影響を受けたことがあるか=
85.3%が何らかの影響を受けていると回答した。
商品購入の情報源として重要視しているものは=
①友人・知人・くちコミ(ネットの掲示板含む) 56.9%
②店頭での現物チェック 52.9%
③テレビやラジオ番組、新聞雑誌の記事 36.5%
④商品カタログ 30.2%
⑤広告 11.6%
⑥店員のアドバイス 0.9%
広告や店員のアドバイスを重要視する人は減少傾向にあり、カカクコムでは
「消費者が発信するくちコミの力がますます強くなっている」と見ている。
(株式会社カカクコム 2005.10.31)
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CGM
http://jagxj6.exblog.jp/2073741/
2005-10-27T00:37:14+09:00
2005-10-27T00:35:47+09:00
2005-10-27T00:35:47+09:00
jagxj6
IMC
1)独白系(ブログ、個人HP等)
WWWが登場した時からHPを作って、個人で情報発信をするという行為は従来の大きなコストと一定の地位を持たなければ情報発信ができなかった状態を激変させ、多くの有名個人HPが登場してきていた。しかし、CMSツールの発展でブログが登場したことで、特にリテラシーを必要としなくなったことで誰もが個人HPを持てる状態が現れた。誰にも気兼ねせずに一人でも言いたいことを言い、別に見られていなくても個人の日記として書きつづる人が激増している状況である。そうしたブログが個人HPと異なり、今「メディア」として捉え始められた理由として、コンテンツとして面白さがあり、人気になるとトラックバックが増え、検索エンジンのSEO効果が高まり、さらに人気が増え、ブログの人気ランキングにも登場し、さらにアクセスが増えるというスパイラル効果で個人のブログでも高い集客力を持つものが育ち易い土壌が生まれてきていることがあげられる。実際、企業の商業サイト並の「メディア」としての価値を持つブログが増えてきている状況である。
2)掲示板系(2ch)
2chに代表されるテーマ毎に意見を重ねる形で進行する掲示板である。その場のリアルタイムな雰囲気などで大きく内容が左右されるが、匿名性が高いことと、個別のスレッドには中心的な管理者が存在しないため、"荒し"と呼ばれる発言も多く、誹謗中傷が起きやすくビジネス的にはネガティブに捉えられることが多い。大衆心理作用も働きやすいため、2chなどでは通称"祭り"と呼ばれ雰囲気が激情化する状況も生まれる。リアルタイム性の高いニュースや出来事では逐一実況する人も多数現れ、多元生中継のような状況も生まれている。実際地震の発生時などはニュース以上にきめ細かい局地的な状況の把握や安否確認などに使われ始めており、多次元同報という新しいメディアの可能性も見え始めているとも言えるだろう。別の側面として時間軸の進行の中でストーリー性を持ったものが、後日編集されて「電車男」など書籍というメディアの形になることも生まれ始めている。
3)パーソナルコミュニティ系(エキサイトフレンズ、ヤフーチャット等)
いわゆる「出会い系」と呼ばれていたような個人と個人を結びつけることを目的としたサイトも最近は形が変わりつつある。男女のお手軽な出会いサイトの段階では年齢や性別とコメントなどの情報が交換される簡単なものであったが、最近は幅広い趣味のコミュニティが形成されていたり、アバターのようなバーチャルなキャラクターで自己表現を楽しんだり、チャットでリアルタイムの井戸端会議を行うなど必ずしも男女の出会いに重点をおいていない要素も増えてきている。しかし、ベースのパワーはやはり男女の出会い欲求であり、そのことが来訪者と来訪頻度を高く押し上げており、メディア価値の形成に繋がっていると言えるだろう。
4)テーマ口コミ系(@cosme、価格コム、関心空間等)
化粧品に関する口コミを大量に集めている@cosmeや、家電やPC系の価格比較と口コミを集めている価格コムなど、消費者が商品を購入する際に参考にする口コミ情報を集積させたサービスが増えてきている。高い購買意欲を持った人が多数訪れていることが明白なため、以前はネガティブな情報が口コミで流れることを恐れる傾向もあったメーカーもこのところは積極的に広告を出し始めている。@cosmeでは一人の人が同じところでは1回しかコメントできないなど、掲示板で見られる荒しが起きにくい工夫をするなど、口コミの集積メディアとしての工夫を凝らしている。同様にブログに近い構造で商品の口コミなどを集積させている関心空間も通常のブログよりも高いCTR(クリックスルーレート)を出すなど、購買意欲や興味を喚起しやすいメディアとしての特性を実証している。
5)クローズSNS系(mixi,gree等)
そしてここに来て大きく盛り上がっているのがSNSである。昨年までは日本ではまだ一部のオタク的な人が利用するものと見られていたが今年に入り、一般の人々を急速に獲得している。特にmixiはすでに160万人の利用者を突破し、急激に成長が行われるブレーク段階に入ったと言えるだろう。SNSの持つ利点として知り合いの信用に基づいた人の範囲でコミュニケーションできることの安心感と、読み手をイメージしながらコンテンツを作成しやすいというところがある。それからmixiは、"足あと"機能で誰が見に来たかが判明するため、反応がわかりやすく、コミュニケーションをとりやすい構造を持っている。これらからメディア価値のひとつの指標でもあるスティッキネス度(高いリピート頻度や長い滞在時間など)はとても高く、PVも大きいので広告価値もありメディア価値もあると言えるが、あくまでもクローズなメディアであるというところが特殊性も多く持っている。
こうした市民ジャーナリズムや口コミの台頭は既存メディアのビジネスモデル上の弱点が大きくなってきていることにも起因する。
・ 新聞離れ、テレビ離れなど流通側に起因する問題から利用者に見てもらうパワーが
落ちてきており、課金、広告モデルとも収益性に不安が残る。
・ ジャーナリズムとしての記者の育成や質の担保、広告主からの独立性などが市場
原理の収益性の追求と矛盾する点が顕在化してきている。
・ 双方向性などITによって可能になった新しい情報コミュニケーションを活かせる
土壌が無い。
これらのベースには、「少しでもたくさんの購買意欲がある人達に見てもらいたい」という広告のビジネスモデルを内包したメディアが、高いジャーナリズム性を維持していくことの難しさが根底にあると言えるだろう。そもそもたくさんの人が集まるところに広告を出すということであればマスメディアの優位性はまだ多少あるのかも知れないが、サーチエンジンの登場で細かいブログも集積させることが可能になり、人を集めるというよりは、効率的に送り込むことが可能になりそれなりの規模の人にリーチすることは可能になっている。さらに「購買意欲のある人」という質的意味ではすでにCGMの方が優位性は高い。自分の興味のある話題の口コミや同じような興味を持つもの同士のコミュニティに属しているだけで、誰がどんな目的で見ているかさえもわからないマスメディアに比べると圧倒的な優位性を持つ。
これだけであれば、消費者が発信した情報を見に来る人に対して広告を出すというモデルは、あまりマスメディアのモデルと変わらないようにも見えるが、実は大きな違いがある。CGMのビジネスモデルの最大の特徴は、発信された口コミ情報などの知識情報を買いたい人や売りたい人に役立てるように流通できるというところである(図表参照)。GoogleのAdSenseのように、記事の中身を解析して最適な広告をマッチングしたり、アフィリエイトで興味を喚起した直後に購入させる手段の登場など、インテリジェントな情報技術の登場により、それまで役には立ってもお金にならなかった情報に価値を作り知識流通させることが可能になった。ひとつひとつは細かいビジネスであるが、まさにロングテールを紡ぐことでその市場は巨大なものに変貌しようとしている。
こうしたCGMはますます巨大化していきそうな予感ではあるが、個人が情報発信を安心して続けていくには考えておかなければいけない点もある。個人が様々な情報発信を行うことで、それが匿名で行われていたとしても個人の特定化がしやすくなることや、ビジネスとしてそれを利用したいと思う企業などが個人を評価し、それがあるルールで単純化されて利用が進むリスクもある。例えばビジネス中心にブログで発言している人がちょっと息抜きにアダルトについての発言を3回、アダルト系のコミュニティに1つ参加したとする。そのことで、例えば「アダルト大好きな人格」とどこかのビジネスロジックで決めつけられ、その後そうした広告ばかり出てくるようになることは悪夢である。
またビジネス上の友人とプライベートな友人両方が自分のブログを読んでいることが判明した時に書き手がどちらも意識して書くことが難しくなる局面も出始めている。テーマが決まっている口コミサイトであればそうした問題も少ないだろうが、ブログやSNSなどの個人のライフスタイルを広く発信していくCGMでは個人の生活全てをオープンに発信することで、ビジネスとして企業に利用されたり、過去にさかのぼってプライベートを知られてしまう(新しい彼女に、昔の恋人のことをSNSで簡単に調べられてしまうなどの事例がでてきている)など新しいリスクが登場すると思われる。
現代の人間は多様なコミュニティに同時に属しており、様々な人格も持つ人である。そうした多元的なコミュニティに属することとそれに応じたコミュニケーションを実現するためにはCGMの中で多様な人格を同時に持てて、コントロールする仕組みが今後は重要になるだろう。プライバシーを守る暗号化の次には中間の匿名性を維持できるテクノロジーがCGMを健全に発展させるためにも今後の重要な鍵を握るだろう。プライバシーは対象や時間軸でもその意味と重要さが変化していく社会になるということでもあるとも言えるだろう。
サイバースペース上に生まれている無数の個人の情報の集合体であるCGMは、試行錯誤の玉石混淆の中でも確実に利用者にとって魅力的なコンテンツを創り、それを選別する技術も日々生まれている。さらには広告ビジネスという資本主義のマネーを魅力的に吸い寄せる手段を持ち、ビジネスとしても飛躍の時を迎えている。また、既存のメディアが持つジャーナリズムとしてのパワーや質の高いコンテンツ開発力は同時に存在できるものであろう。垂直統合されているマスメディアが有効なファンクションをアンバンドリングし、CGMを取り込んでいくことで両者ともに新しいステージへ発展できるとも筆者は考える。そういう意味では光ファイバーでコンテンツ配信できることや、テレビとオンラインショッピングの融合という視点とは別に旧来メディアがCGMをうまく統合させながら新しいメディアへと再編するためにネット企業を統合することも、ひとつの必然として進むのではないだろうか。
(藤元健太郎 2005.10)]]>
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